六月の病 /70


雨が降りだして
道端に生命力が落っこちた
赤いそれは
人を喰うことに余念がない

華奢なあなたの後ろ姿に
鏡の割れる音を聴く
続くあてない叫びを聞く
恐ろしいほどまっすぐに

旋律に託した情は
いつまでも僕を縛るだろう
葉っぱの上のカタツムリに
見下ろされていた 夏日


[09/06/15]
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