眠りはみじかい死、らしい。
つぐみは確かにあたしのとなりで横になっている。触れられる距離。腕に寝息がかかるくらいの、距離。今、彼女のいちばん近くにいるのはほかならぬ自分だ。
だけど意識は限りなく遠い。夢の世界にいるつぐみはあたしのことなど眼中にないだろう。
つぐみの右手を握る。頬をなぞる。どうしようもない気持ちが喉元まで押し寄せてくる。あたしはまた彼女ににひとつ隠し事を作る。彼女は怖いくらい無抵抗で、泣けた。泣いて後悔した。後悔するのにも疲れて、目元が乾かないうちに眠った。唇にのこる感触を恨みながら。